約 967,327 件
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1750.html
140文字SS:デリシャスパーティ♡プリキュア【3】 1.デパプリ小咄 ここぴー/かおす 「ねーここぴー」 ここぴーここぴーここぴーここぴー ♡ 「あれ?」 「そっっとしときなさい^^」 2.デパプリ小咄 ばとるフィールド/かおす 「デリシャスフィールド!」 「デリシャスというわりには地味だねー」 「らんもそう思う?」 「広いけどどっか殺風景だよー」 「マリちゃんのセンス?」 「違うわよ」 「作画が楽なほーがいーよねー」 「荒野は荒野で大変だよー」 「ビル街よりは楽よ。あ..」 「凝ったら意味ないポム^^」 3.デパプリ小咄 たのしそーめん/かおす 「えっとー、コメコメにー」 「コメー」 「パムパムにー」 「ポムー」 「メンメン」 「メンー!」 「プリキュア名物、流しそうめんだよー」 「楽しそうメン~」 「流しそうめんだってば」 「ここぴー...ι」 4.デパプリ小咄 気になるここね/かおす 「手が届かないー」 「ゆい、かゆいの?」 「小咄名物、名前ネタね」 「かわゆいのほうがいいよー」 「ここぴーは-?」 「もうすんじゃったのよ。この書類こ、コピーしてくれる?」 「はにゃー、思いっきり無理があるー!」 「やっぱり、ここねが木になるのはここね」 「コスプレー?」 「あらやだ」 5.デパプリ小咄 ろーずまりっぺ/かおす 「名前で小咄ねえ」 「まりっぺはー?」 「てまりっぺ」 「けまりっぺ」 「こまりっぺー」 「……いやだわみんなってば///」 「かわいーメン^^」 6.デパプリ小咄 小咄の伝統/かおす 「らんは?」 「わからん」 「こまらん」 「せきらんうん」 「らんすうひょう」 「いーかげんにー!」 「この電灯やめた方がいいんじゃない?」 「LEDの時代だもんねー」 「なんのことポム?」 「伝統よ」 7.デパプリ小咄 四人目のプリキュア/かおす 「キュアフィナーレだってー?」 「誰がプリキュアになるんだろー」 「目をみればわかるわ」 「あ、わかったー!」 「誰よ」 「マリちゃんでしょー」 「…違うと思う」 「ぺえ…」 「よそのこが紛れ込んでるポム」 8.熱いデパプリ/かおす 「ランの強火の情熱…なんかいいわね」 「マリちゃんもそう思うー?」 「ここねは…」 「はにゃ~ オーブンマイハートってどっかで聞いたー」 「どっか違うわ」 「あつあつパワーでみなぎるごはん!」 「ゆい、違うってば」 9.デパプリ井戸端会議 ごはんとだけ合わない名前/かおす 「ブラックパッパーって黒胡椒だよね」 「そうね」 「ラーメンと相性ピッタリー!」 「サンドイッチも悪くないわよ」 「おにぎりには…今ひとつかなあ」 「おかか仮面とかタラコ頭巾とか焼き海苔マスクというべきだったわねえ」 「やだなー」 10.デパプリ井戸端会議 たくみの将来/かおす 「たくみのイスってステキね」 「マリちゃんもそー思うー?」 「あんなに凝ってるイス,プリキュア史上初ね」 「ゲーミングチェアだねー」 「お料理並みに気合い入ってるよね~」 「無駄に人的資源使ってる気がするわ」 「はにゃ! 変形して着るんだー」 「イス型アーマーなんて新鮮ねえ」 「食玩よ」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1519.html
140文字SS:ヒーリングっど❤プリキュア【1】 1.「転校初日・花寺家の朝」(第2話より)/一六◆6/pMjwqUTk 「お父さん。さっきのはイエローカード」 玄関先で、やすこが夫を軽く睨む。 お父さんが車で送ろうか――つい口から出た一言なのは、よく分かるけど。 「のどかは今、何でも自分で頑張りたいんだから。私たちは見守っていようよ」 「そうだな」 (何だかあったかいラテ) ラテの尻尾が、小刻みに揺れた。 2.「刻め!ジャーナリズム」①(第8話より)/一六◆6/pMjwqUTk 校内新聞には『謎の怪物またも現る!』の見出しと、怪物の大きな写真。 「ヤバ……あの時も居たんだ~、ビンカン編集長!」 「敏腕ね。でも良かった、プリキュアの写真は無いわね」 「てかこの写真、ボケボケじゃん」 「遠くから撮って、無理矢理引き伸ばしたみたい」 「あれ?ちゆちゃん、これ見て」 3.「刻め!ジャーナリズム」②(第8話より)/一六◆6/pMjwqUTk メイン記事のすぐ下には、あの時の、バーを越えんとするちゆの写真。そして――。 『沢泉選手、絶好調!延期の陸上大会、期待高まる』 「えっ?編集長、戻って来たんだ」 「何だかんだ言って、益子君もちゆちゃんのこと、応援してるんだね」 ちゆは黙って微笑んで、写真の余白に見える空をそっと撫でた。 4.[競作2020]「恋するビョーゲンズ」/競作スレ7-144様 やんなっちゃう 今日もあの方のお姿が見えない せめて声だけでも聞きたいのに聞こえない ありし日の素敵なお姿を思い浮かべるのも そろそろ想像力の限界 それって愛が足りないのかと苦しくなって そんなこと考えてる自分が情けなくて…… ああ こんな毎日 シンドイーネ 恋って本当に シンドイーネ 5.「ラビリンの、始まりの物語①」(第1話より)/一六◆6/pMjwqUTk 「ぷにシールド!んー、どうやるラビ?」 ヒーリングガーデンの片隅で、ラビリンが本を置いて、両手を前に突き出す。 「お?ラビリン、何やってんだ?」 「早く行かないと、お手当の実習に遅れるペェ」 「い、今行くラビ!」 一緒に見習いになった仲間たちに声を掛けられ、慌てて本を後ろ手に隠した。 6.「ラビリンの、始まりの物語②」(第1話より)/一六◆6/pMjwqUTk 伝説の戦士・プリキュアの記録。その話は凄くカッコ良くて、ワクワクして。 (ラビリンだって、いつか……) そして時は流れ――。 「グレース!落下の勢いで攻撃ラビ!」 「わかった!」 あの本が、こんなに早く役に立つなんて。 「今ラビ!浄化するラビ!」 ラビリンの戦いの物語も今、始まったのだ。 7.「来たれ、新たな風よ。」/あんじゅ のどか「ふわぁ〜!」 ちゆ「あなたが…」 ひなた「新しい…!」 「プリキュア!?」 アスミ「?」 のどか「新しいプリキュアさん、よろしくね!私は花寺の…」 ひなた「えーっ!めっちゃキレイなんですけど!写真撮ろ!写真!」 ちゆ「ひなた…」 アスミ「しゃ…しん?」 8.『オリジナルエレメント』/ノルウェー語たん 「はいはーい!プリキュアのエレメント!」 「ラテのエレメント」 「生きてるって感じのエレメント」 「千客万来のエレメント」 「なにそれ商売繁盛?うけるー!」 「もうかりますか?」 「ぼちぼちです」 「ちゆちゃん女将さんらしくなってきたね」 9.「タッチ」/かおす 「ねーねー、のどかっちー、タッチって言ったら?」 「かっちゃん!」 「ミギリン ヒダリン 幽体離脱〜… ップ」 「ホラータッチ…ですとか…」 「ちょっと、ちょっとちょっと~ みんな何ラビ?」 「これがキュアタッチらんす~」 「ペギタン! おま、語尾が違うぜ-!」 10.「断末魔」/かおす 「うおお~ なぜだー」 「グアイワルなにしてんの?」 「断末魔の練習だってサ」 「シンドイーネ、おまえはやらんのか」 「コイツはめがびょーげんさまーに決まってるだろ」 「失礼ねえ!(愛してます~の方が泣けるかしら) ...誰がシンジャイーネよ!」 「いってねーよ」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/896.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【13】 1.ラブせつで『無自覚ヒーロー』/ねぎぼう 貴女が敵になると知らされて、本当に敵として現れた。 ただ、その時から貴女が私の心の中にずっと残りそうな気がした。 それ以来貴女はヒーロー、この世界ではそう呼ぶのかしら。 最初は倒す相手だったのだけど。 貴女はきっと「友達だから」なんていうのでしょうね。 そう、貴女は私の無自覚ヒーロー。 2.ラブせつで『いつかの夢の続き』/ねぎぼう 「ラッキーがまた大きくなって現れる夢を見たの。 そしたらブッキーがキルンで話を聴いてくれて『お腹すいた、何か食べさせて』だって」 「そうなんだ!?」 「そしたら、ピルンがドーナツ出しちゃって『それ、ラブが食べたいものでしょ?』って美希が……」 いつかの夢の続きは随分明るくなっていた。 3.ラブ美希で『笑ってくれる?』/ねぎぼう 「別れたの、あの人と」 少し苦いカクテルを飲み干す。 「疲れたんだ、息が詰まるって。 アタシ完璧……正しいと信じてきたのがこのザマね。笑ってくれる?」 自嘲気味な笑みを浮かべた。 「笑わないよ」 「え!?」 「アタシ完璧、そうなるために美希は頑張ってきたんじゃないの!」 「ラブは変わらないわね」 4.ラブせつで『負けず嫌い』/ねぎぼう 「よーし、どっちが早いか競争だ!」 「私に勝てると思ってるの!?」 ―― (せつなちゃんは負けず嫌いなところもあるのね) 生真面目で控えめという印象の娘が見せる新たな一面。 (ラブが自分から『競争』、か……) 普段あまり競争を好まない娘が見せる意外な一面。 あゆみにとっても新鮮な思いだった。 5.ラブせつで「秘めたる本音」/ねぎぼう 「では、行ってきます」 「せっちゃん、体には気をつけてね」 今の今まで明るく見送ろうとしていたラブの涙腺がついに決壊した。 「せつな……やっぱり行かないで」 「ラブ……」 「わかってる……でもあたしはせつなが……」 せつなは抱かれた耳元でいう。 「私、ラブが来てくれるの向こうで待っているから」 6.ラブせつで『素直じゃないとこも可愛くてよろしい。』/ねぎぼう 「可愛い……」 せつなだけ皆に背を向けて密かにうっとりしていた、筈だった。 「だよね~」 「あ!それはその……」 ニヨニヨするラブ。 「素直じゃないとこも可愛くてよろしい。ま、いつも可愛いんだけどね」 せつなの顔がかあ~っと真っ赤に染まる。 「あ、おねえちゃん。どうして赤い顔しているの?」 7.ラブせつで『No thank you』/ねぎぼう “No thank you.” “Have a nice trip!” 「今の、ナンパだよ」 「そういうことだったのね」 せつなは英語は解るがその意図までは判らなかった。 「昔は英語、苦手だったわよね?」 「あたしだっていろいろ鍛えられてるもん」 (大事な人を守ってあげないといけないからね) 8.ラブせつで【 信じられないけど 】/ねぎぼう 仲間になることを固辞して去る。 気がつくと変身が解除され、『東せつな』の姿になっていた。 この世界の人間を、桃園ラブを欺く為の仮の姿。 今生きているのが信じられないけど、それは『イース』であった自分が消えてしまったということか? ただ、罪の記憶、ラブを傷つけてきた記憶は消えない。 9.ラブせつで【 あっちむいて 】/ねぎぼう 「じゃんけんぽん!」 せつなにはラブの手の動きで何を出すか判ってしまうが、それではゲームにならないので時には相手を見ずに出す。 「あっちむいてホイ!」 ジャンケンでの圧倒的な有利さに油断したか、ラブの指差す方向を向いてしまった。 「あたしの勝ちだね」 ラブが悪戯っぽい笑みを浮かべた。 10.ラブせつで『捨てられないガラクタ』/ねぎぼう 呆れながらもラブの部屋に瞬間移動するせつな。 押入れを開きせっせと捜し始めるが、捨てられないガラクタの類が散見されるも肝心のビーチボールは見つからない。 (この子、ね) せつなの声は聴こえていたが、姿を見るのはこの時が初めて。 (ラブをよろ……) 声をかけようとした時にはその姿はなかった。
https://w.atwiki.jp/necomyu/pages/5.html
SOU氏が制作したオリキュアです。 プリキュア設定 チーム変身台詞 全員「プリキュア! ジュエルシャイニングアップ!」 変身アイテム キュアジュエルコンパクト キュアジュエル 戦闘スタイルや能力は、変身用とは別にあるスキル系ジュエルをキュアジュエルコンパクトにセットして装備することで能力が追加されたり、新たな武器を使用できるようになったりする。スキル系のジュエルは最大2つまで装備可能。また、変身用は使用者固定だが、スキル系は使用者の制約が無いため全てがどのメンバーでも使用可能。キュアジュエルコンパクトにはジュエルをセットするスロットが3つあり、1つは変身用、残り2つはスキル系ジュエルをセットするスロット 作品のあらすじ 異世界に存在する宝石の国・ジュエルピア。 今から約1000年前、ここでは大量に産出される宝石資源を奪い合う大規模な戦争があり、それを終結させるため、当時の錬金術師達団結してはキュアジュエルを作った。その力で人々は戦意を喪失し、戦争は終結、戦争によって発生した負のエネルギーはとある場所(=現在では流刑地になっている場所)に封印された。 そして、錬金術師達の女リーダーが初代女王となり、ジュエルピア王国が誕生。 それから時は流れ、現代、ジュエルピアの流刑地にある監獄から囚人達が脱獄。 彼らは1000年前の戦争で発生したマイナスエネルギーの封印された場所に偶然たどり着き、封印を解き、悪の軍団・マイナスを結成し、ジュエルピア本土を襲撃。ジュエリア女王の指揮の元、ジュエルピア兵団が戦い、勝利するが、兵団は相当な痛手を負い弱体化、マイナスメンバーは異世界に逃亡。 それから2年後、逃亡したどり着いた地球でマイナスはジュエルピアを滅ぼすため人々を苦しめてマイナスエネルギーを集める活動を開始。 弱体化した兵団では太刀打ちしきれない、そこで、ジュエリア女王は、初代ジュエルピア女王が死に際に残した「2つの世界に危機が迫りし時、12の誕生石の乙女の戦士・プリキュア現る」という予言に出てくるプリキュアを探すことに…。 登場人物 プリキュア 紅城みな/キュアルビー イメージCV 平野綾(涼宮ハルヒ) おてんばで少し気が強く、身勝手な奴を許しておけない正義感の強い性格の主人公。 宝石が大好きで、趣味はビーズアクセサリーを作ること(宝石の部分を天然石ビーズ、それ以外の部分をを普通のビーズで作る)。 両親は宝石店を経営していて、同店では天然石ビーズも扱っている。 将来の夢は宝石職人などと言った宝石関連の仕事に就くこと。 毛虫が大の苦手。 宝石に関する知識も豊富で、会話の中でも宝石用語や石言葉を多用するほか、「キラキラに~」「キラキラな~」なども口癖。 身長155cm 名乗りは『勇気と情熱の赤き宝石! キュアルビー!』 武器は「ルビースティック」 必殺技は「ルビーレーザー」(出力調節可能なレーザー光線) 勉強:D 運動:B 精神:S 器用:S スキル:ビーズアクセサリー作成・宝石に詳しい パワー:C ディフェンス:D スピード:C テクニック:A 戦闘タイプ:火力重視型 蒼沼なみ/キュアサファイア イメージCV 竹達彩奈 もう一人の主人公。みなの赤ん坊の頃からの幼なじみで、家も隣同士。 おっとりした性格。 宝石に限らず、キラキラしたものなら何でも好きで、自室では熱帯魚とニジイロクワガタを飼っていて、好物も寿司の光り物。そして自身の部屋のタンスにも玉虫の標本を入れている。 自身の母とみなの母は中学時代の同級生。宝石用語は多用しないが、みな同様、「キラキラに~」「キラキラな~」が口癖。 身長155cm 名乗りは『慈愛と誠実の青き宝石! キュアサファイア!』 武器は「サファイアスティック」 必殺技は「サファイアウォール」(防御だけでなく飛ばして相手にぶつけたり、空中に水平に張り、落として相手を押しつぶしたりすることで攻撃にも使用でき、同様に空中に水平に張って足場として使用可能。一度に出せるのは6枚まで。 勉強:C 運動:D 精神:S 器用:C スキル:生き物の飼育 パワー:C ディフェンス:S スピード:C テクニック:C 戦闘タイプ:防御重視型 翠が丘らん/キュアエメラルド イメージCV白石涼子 陽気で天然かつほぼ常にテンションの高い性格。 新体操をやっているため体は柔軟。 メンバーの中で一番小柄。 自身の身長が低いのを気にしていて、「チビ」とか「小さい」とか言われるのを嫌がっている。 兄が二人(20歳と高校2年生)いる。 身長143cm 名乗りは『希望と幸福の緑の宝石! キュアエメラルド!』 武器は「エメラルドリボン」 必殺技は「エメラルドスプラッシュ」(宝石状のエネルギー弾を打ち出す。「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」に登場する同名の技をモチーフとした。効果はほぼ同じ) 勉強:D 運動:S 精神:E 器用:S スキル:体が柔軟 パワー:E ディフェンス:D スピード:A テクニック:S 戦闘タイプ:トリッキー・アクロバティック型 黄原ねね/キュアトパーズ イメージCV豊崎愛生 みな達のクラスの委員長。 大人びており、真面目でしっかり者で慎重な性格。みな同様、正義感も強い。 弟と妹がいる(小学4年生の双子)。 メンバーの中で一番背が高い。 身長163㎝ 名乗りは『友情と潔白の黄色き宝石! キュアトパーズ!』 武器は「トパーズヨーヨー」 攻撃はトパーズヨーヨーを巨大化させて敵にぶつける。その威力は出力最大だと大地に15m級のクレーターを作るほど。 勉強:A 運動:A 精神:C 器用:A スキル:文武両道 パワー:S ディフェンス:A スピード:D テクニック:C 戦闘タイプ:パワー重視型 金沢せいら/キュアディアー イメージCV宍戸留美 穏やかでおとなしく、お淑やかな性格で無益な争いや暴力を好まないが、戦う勇気は十分にあるため、戦うことは問題ない。 家は喫茶店。 身長155㎝ 名乗りは『純潔と不屈の無色の宝石! キュアディアー!』 武器は「ダイヤレイピア」 必殺技は「ダイヤコーリングカッター」(エネルギーで作った刃のついたソーサーを投げる技。自分の意志で飛ぶ方向をコントロールできる) 勉強:B 運動:D 精神:A 器用:C スキル:コーヒー・ティーマスター パワー:E ディフェンス:A スピード:A テクニック:A 戦闘タイプ:斬撃・刺撃型 評価 S:誰にも負けない A:得意 B:やや得意 C:普通・平均レベル D:やや劣る E:劣る F:誰にも負けない(悪い意味で) 妖精 妖精は16世紀にスペイン人が南米で目撃したという額に赤い宝石状の器官を持つUMA・カーバンクルで、宝石の妖精です。 3匹がプリキュアのメインサポート役で3匹は兄妹。 語尾は全員「〜キラ」。名前は宝石用語に由来。 モースとカラットは双子ということでお互いを名前で呼びあっている設定。 モース イメージCV斉賀みつき 長男。カラットの双子の兄で、シャトーの年上の兄。 正義感と責任感が強い性格で、シャトーによく懐かれているカラットをうらやましがっている。 年齢は人間換算で14歳程度。 一人称は「僕」。 名前は宝石の硬さを示す「モース硬度」から。 ストーリー本編
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1592.html
140文字SS:Yes!プリキュア5&GoGo【2】 1.プリキュア5GoGo「名乗り」/ノルウェー語たん 「——青い薔薇は秘密の印、ミルキィローズ!」 「出たなプリキュア……と、ミルキィローズ?」 「なによ」 「なんでお前だけ仲間外れなんだ?」 「っ!?失礼ね、私が入ったらプリキュア6になっちゃうでしょ!」 「6じゃダメなのか」 「なんかダサくない?」 「まあな」 2.久々の映画出演-1 時間切れ/かおす 「みんなー、二本立てだってー?」 「のぞみー!」 「ちょー短編のときは、5分ちょっとだったよね」 「昨年のミラクルリープのエンディングはフルで4分少々でしたー」 「今度のプチって、やっぱりちょー短編サイズかなー?」 「本編70分か、本編短めもあり得るけど…」 「ま、どっちだって..」 3.久々の映画出演-2 ダンスが楽しみ/かおす 「まどっちだっていーんじゃない?」 「りんは相変わらずね..」 「心配してもしかたないミル~」 「あれ? みるくはそのまま?」 「くるみになったら、誰が喋ってるかわからなくなるじゃない」 「ここで問題! コラボダンスにあたし達は入るか?」 「大塚監督だから、出られると思います!」 4.久々の映画出演-3 大人数/かおす 「でも、トロキュアとヒープリだけで9人、あたし達が入ると...」 「15人!」 「前回のは確か…」 「3チームで11人! ちょー短編の時も..」 「懐かしいなー ちょーの時は手描きだったんですよ~ダンス…」 「楽しみだなー ココとナッツと一緒に踊るの♡」 「ないない」 5.久々の映画出演-4 みんなの応援が待ってる/かおす 「やっぱり、映画のタイトル長いわよね」 「長いミル。でも… ♡お約束でしょ」 「あーずるーい! 自分だけ変身したー」 「青いバラは秘密の…」 「そこまでやるんかー」 「公開が楽しみね」 「うんうん」 「じゃあ、みんな劇場で! けってーい!」 「あのーオレの出番は…」 6.ただのプリキュア/かおす 「のぞみはプリキュア失格ミル!」 「みるくなんかお世話役見習い半額だよー!」 「…は…半額? だ、だったらのぞみは7割引ミル!」 「みるくは90%オフ!」 「の、のぞみなんてタダのプリキュアミルー!」 「…勝負あったな(フッ)」 7.ただのプリキュア2/かおす 「あのーただじゃないプリキュアって、有料なんですか?」 「うらら、マジできいてるの?」 「あたしは優良なの!」 「不良品ミル」 「あんたたち、もーいから…」 「…え? ………あ~~~! ただのプリキュア~♡」 「うららっ あんたは…」 8.神出鬼没/かおす 5で小咄 「あたし初めて気がついたんだけどー」 「どうしたののぞみ」 「メタモルフォーゼって変態って意味だった~」 「今頃気づいたの?」 「だってかれんさん! 変態ですよ~変態!」 「…なんでカワリーノさん思い出すのかな…」 「うららってば..」 「お呼びですか?」 「なんでいるのよー!」 9.みるくのみみ/かおす 5で小咄 「みるくー、さかだちできる?」 「のぞみ…『みみのくるみ』ネタミル?」 「あ、ばれた? 上から読んでも下から読んでも…」 「よのなかバかなのよ♪」 「それミル!」 「うそおっしゃい」 10.わかんないノゾ/かおす 5で小咄 「『ミル』ってかわいいですよね」 「そーミル?」 「あたしもやってみるウラ♡」 「うららかわいー♡ あたしも…」 「のぞみ、やめた方がいいわ!」 「かれんさん?」 「世の中には、口にしたら後悔するものがあるのよ..!」 「そんなのやってみなきゃ…!」 「かれんのいったとおりミル」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1565.html
140文字SS:ドキドキ!プリキュア【6】 1.「かんたんれしぴ(まこぴーむけ)」/金丼亭猫好 「はい、コロッケ揚がった。持ってって、六花」 「はいはい。でもほんと、これだけはうまいのよね、まこぴーは」 「教え方がうまいから。ありすの」 「ありす? 意外だわ、教え上手だったなんて‥」 「わかりやすいんだ。イモの形をなくすのもすぐわかった。『半殺し』で」 「まったくもぅ‥ありすっ!」 2.「まこぴーのヒミツ」/あんじゅ 「真琴「夢見たい〜恋したい〜 超めいっぱ〜い♪」 ありす「真琴さん…ご機嫌ですわね」 六花「何かあったのかな?」 マナ「恋したいって…?まさか好きな人が…!?」 真琴(3人の様子が…) 3人「むむむ」 真琴(最近思い出した歌、とは言い出しにくいなぁ…) 3人「むむむ」 3.「ネーミング」/ノルウェー語たん 「ねえマナ、プリキュアのオファーが来てるんだけどチーム名何にしようか?」 「ドキドキプリキュアはどう?先輩のEDの歌詞にもあるし」 「では私たちの歌には『ドキドキだけがプリキュア』と入れておきますわ」 「そんなことできるの?」 「B社の株を買い占めてありますの」 4.♪さよならは別れの言葉じゃなくて../かおす ドキプリチーム&レジーナ 「そういえばマナちゃん、総理大臣にはなったの?」 「まだだよー(汗)」 「夢の途中ですわ」 「♪さがしものはなんですか~♪♪」 「まこぴー!それは『夢の中へ』」 「あ…」 「…今どきの女子中学生の会話じゃないですわね」 「きゅぴー?」 「おじさんですな」 5.きむすめ/かおす ドキプリ小咄 「ねーまなー」 「何?レジーナ」 「マナは、愛娘だよね」 「レジーナもパパに愛されてるから、愛娘だよ」 「なまむすめ?」 「まなむすめダビ!真琴、ちょっとの違いでとんでもないことになるから気をつけるダビ」 「生娘になっちゃいます」 「ありす~~ι」 「いい話だったのにケル」 6.知らなくていいこと/かおす 「きむすめって何らんす~?」 「ランスちゃんはしらない~?」 「知らないらんす~」 「きむすめっていうのはね、ナマの娘と書いて」 「ありす!やめなさい!」 「ありすー、ssの品格が、ありすのイメージが…」 「ダビィ、みんな何を慌てているの?」 「真琴は知らなくていいことダビ!」 (おまけ) 「いいこと?」 「当たらずとも遠からず…いやいや違うダビ」 「何でダビまでうろたえるの?」 「まだやってるわ…」 「ケル…」 7.それでこそマナしゃる!/かおす ドキプリ小咄 「りっか!」 「なーに?」 「なんでりっかの話が少ないケル?」 「その方がいいのよ。だって…」 「今日は立春 明日は立夏♡」 「…ああいうのが出てくるから」 「ん? なんか違ったー?」 「別の意味で幸せの王子っぽくなってるケル」 「紙一重らんす」 8.ドキプリ小咄 今年の立夏は/かおす 「今年の立夏は5/5だったんだってー」 「立夏って何ケル?」 「まじめー!」(まな 「百人一首」(まこと 「…と、いームードですわ♪」 「ありす、もういっぺん言ってみてくれる?」 「ありすなら言うわよ」(まこと 「だよねー…」(まな 「みなさん、答えになっていませんわ…」(あぐり 9.開いた口がふさがりませんわ/かおす ドキプリ小咄 「すっかり忘れ去られていますわ!」 「あぐりちゃん…」 「別に、幼稚なダジャレのネタにされても嬉しくありませんけど。」 「真琴、なに口を開けてるダビ?」 「……」 「わかった! あんぐり!」 「まなあ…恥ずかしいって…」 10.誠/かおす ドキプリ小咄 「そろそろ私の出番ね!」 「真琴、期待しない方がいいわ」 「まことに仰せの通りで」 「ほらさっそく…」 「…はあ」 「新撰組だー!」 「マナやめなさーい!」 「のぼりにまことの旗印シャルー♡」 「…まことに、遺憾でございます」 「イカンでございますダビ!」
https://w.atwiki.jp/puriryona/pages/23.html
第2話 キュアハッピーが締め上げられる。 第3話★ キュアハッピーとキュアサニーが一方的に痛めつけられる。 第5話 ●攻撃を受け倒れる(キュアハッピー・キュアサニー・キュアピース・キュアマーチ) 第6話 ●ミサイル攻撃を受ける(キュアハッピー・キュアサニー・キュアピース・キュアマーチ・キュアビューティ) 第9話 ●蹴りを受け吹っ飛ぶ(キュアハッピー・キュアサニー・キュアピース・キュアマーチ・キュアビューティ) 第10話 ●ソース攻撃で吹っ飛ぶ(キュアサニー) ●拘束される(キュアハッピー・キュアピース・キュアマーチ) 第13話 ●ビーム攻撃を受け倒れる(キュアサニー・キュアピース・キュアマーチ・キュアビューティ) 第19話★ 大切なものをアカンベエに変えられてしまい、攻撃できないまま痛めつけられる。 第22話 ジョーカーに手も足も出ずに敗北し、バッドエナジーを吸われてしまう。 第23話★ 本気の幹部たちと戦うも敵わずにボロボロにされる。 第31話★ 強化されたアカンベエにひたすらやられ、プリンセスフォームも解除されてしまう。 第40話 キュアサニーがウルフルンと戦い痛めつけられる。 第41話 キュアピースがアカオーニと戦い痛めつけられる。 第42話 キュアビューティがマジョリーナと戦い痛めつけられる。 第46話 バッドエンドプリキュアに挑むも圧倒され、ボロボロになる。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1790.html
140文字SS:魔法つかいプリキュア!【4】 1.太平洋高気圧〜 あっちへ行きなさい! キュアップラパパ/かおす りこー あづいー みらいー あついわねー はーちゃーんあついもふー みらいー あついよー はーちゃーん こおりのまほー あついからやだー みらいとりこやってよー 手をつなぐのが暑いー 校長先生、なんとかいってやって下さい .....暑し...
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/1074.html
誰もいなくなった路地に、取り残された三人。 「消えちゃった・・・。」 「一体、どういうことよ。」 呆然とつぶやくパインとベリーの隣で、ピーチは天を仰いで泣き叫ぶ。 「せつなぁぁ!!タルトぉぉ!!」 ベリーは、ぶん!と頭を振って自分に喝を入れると、ピーチの手を取って、立ち上がらせた。 「落ち着いて、ラブ。まずはあのナケワメーケの正体が何だったのか、確かめなきゃ。」 「きっと、御子柴家の誰かに訊けば、わかるよね。」 泣きそうなパインの声に、ベリーが頷いたとき。向こうから慌てふためいた様子の男が一人、走って来た。 「マシンはっ!?マシンは、どうなった!?」 「マシンって・・・。」 「ナケワメーケのことじゃない?」 三人は、顔を見合わせる。 「すみません。マシンって、さっきここで暴れていたナケ・・・えーっと、怪物のことですか?」 ベリーの言葉に、男はカクカクと首を振ると、ギュッと彼女の腕を掴んだ。 「それでっ?マシンは、どこに!?」 「それが、その・・・」 「消えたんです。」 「消えた?」 「はい。アタシたちの仲間も一緒に。」 男の手から、力が抜けた。その場にへなへなと崩れ落ちそうになるのを、ベリーが慌てて支える。 「教えて下さい。あれは一体何なんですか?怪物になる前、何の機械だったんですか?」 男の視線が、ベリー、ピーチ、パインの顔を、順々に窺う。それを二往復ほど繰り返してから、意を決したように、その口が開いた。 「・・・タイムマシンだ。」 「・・・え?今、何て?」 「時空を跳べるマシンだよ。最長198年の時間を跳んで、過去へも未来へも行ける機械だ。」 「・・・・・。」 「・・・・・。」 「・・・・・。」 男の言葉に、しばらく二の句が継げない三人。 「・・・え?ってことは・・・マシンが消えたんだから、つまり・・・」 「過去か未来のどちらかに跳んでしまった、ってこと?」 顔を見合わせるベリーとパインの隣りで、 「せつなぁ・・・。」 ピーチの――ラブの頬を、すーっと一筋の涙が伝った。 桃源まで、東へ五分 ( 第2章:アドリブ勝負の一日 ) カーテンが閉まった薄暗い部屋の中で、せつなはまだ呆然として、タルトと向かい合っていた。 肩にかかるセミロングの髪は、今は銀色に鈍く輝いている。窓ガラスに映る瞳の色は、燃え盛る火のように紅い。 ラビリンスの幹部、イース――メビウスによって命を絶たれたはずの少女の姿。せつなにとっては思い出したくないかつての姿だ。 「私・・・どうしてこんなことに。」 かすれた声で呟くせつなの顔を、タルトは困ったように見上げる。 「せやなぁ。過去に戻ったから過去の姿に・・・と言うには、時代が違いすぎるわなぁ。」 ブツブツとつぶやいていたタルトが、突然ハッと息を呑んだ。 「ひょっとして・・・」 「何?」 すがるような目で、せつなはタルトを見つめる。 「うーん、わいも、テレビで昔の映画やっとったんを、見たことがあるだけなんやけどな・・・」 タルトはそう前置きしてから、しばらく口を開けたり閉じたりしていたが、やがて言いにくそうに切り出した。 「わいらが過去にやって来たことで、この世界の歴史が変わる、ということなのかもしれへん。」 「歴史が・・・変わる?」 「そや。パッションはんがプリキュアになったんは、ピーチはんに出会うたからやろ?それが、その・・・昔の姿のままでおるっちゅうことはやなぁ・・・」 「私とラブが・・・出会わなくなるかもしれない、ってこと?でも、この時代って私たちが生まれるより十年も前の・・・」 口ごもるタルトにそう言い募ったせつなは、そこで突然――それこそ、雷にでも打たれたかのように、突然、タルトの言いたいことが全て理解できて――そしてそのまま固まった。 「・・・この時代の歴史が変わったことで・・・ラブが・・・生まれてこないかもしれない、ってこと?」 足元の地面が、突然なくなってしまったような気がした。ぱっくりと開いた真っ暗な空間に、たった独りで放り出されたよう。 そう、ラブが存在しない世界なんて、せつなにとって、闇以外の何物でもない・・・。 「パッションはん!しっかりしいや!」 ふいに、タルトの小さな、そしてあたたかな手で両頬を挟まれたのに気付いて、せつなは顔を上げた。いつの間にか、床の上にへたり込んでいたらしい。 「まだ、ほんまにそうかどうか、決まったわけやあらへん。わいの考え過ぎ、っちゅーこともあるわ。それにもしもそうなら、原因になった出来事を解決して、また元の歴史に戻せばええんや!」 「でも・・・」 「あんさんがそないな調子でどないすんねん。ええか?もし、わいの言う通りやったとしても、や。それは、今のわいらにとっては、未来の出来事なんやで。つまり、まだ変えられる出来事っちゅーことや。」 タルトは、なおもうつむくせつなの顔を、グイッと上向かせた。 「パッションはん!未来はこの手で変えられるんや。それは、あんさんが一番よぉ知っとることやろ?」 うっすらと涙を浮かべた真ん丸な目。普段は愛嬌たっぷりの、その目に浮かぶ真摯な光が、強い思いを乗せて、せつなに届く。 「タルト。」 しばらくの沈黙の後、せつなはタルトの頭に、そっと手を置いた。 「わかったわ。ここで落ち込んでいたって、何もならないわよね。もしもそんなことになっているんなら、私たちがなんとかしないと。元の時代に戻る前に。」 「その意気や!」 力強く頷くタルトに、せつなは少し寂しそうな笑顔を向ける。 「・・・タルトが一緒にいてくれて、良かったわ。」 「へ?」 「だって、私がこの姿になっても、タルトは私のこと、パッションって呼んでくれるもの。」 「当たり前やがな。」 目の中の涙がこぼれそうになるのをごまかすように、タルトは怒った声を出す。それを見て小さく笑ったせつなは、次の瞬間、別人のように表情を引き締めた。 そう。ラブが生まれない未来なんて、絶対に来させない。そんな未来、私が・・・いや、私たちが必ず止めてみせる。そして帰るんだ。ラブの元へ。この姿になってしまったことに、落ち込んでいる場合じゃない! せつなは窓ガラスをにらみつけ、ぐっと拳を握る。その姿は、かつてのイースそのものだったが――ひとつだけ決定的なものが違っている、とタルトは思った。 目だ。その強い光を湛えた目。運命などという体のいい諦めの言葉なんて受け入れない、凛とした光。希望というものを得て、とにかく前を向いて進もうと決めた、未来を見据えるまなざし。 (パッションはん・・・。やっと本気になってくれはったな。) タルトはその姿にホッとしながら、自分もぐっと小さな拳を握った。せつなの静かな声が、上から降ってくる。 「まずは、私たちがこの時代に現れた場所に、行ってみましょ。まだこの時代に来て間が無いんだから、あそこに何か、ヒントがあるに違いないわ。」 「よっしゃあ!」 気合を入れてそう叫んだとき。 コンコン、というノックの音に続いて、 「もうそろそろ着替え終わった?なんかさっきから話し声がするけど、誰かいるの?」 少年の声がドアの外から聞こえて、タルトはぎくりと首を縮めた。 「誰もいないわよ?ちょっと待って、今行くから。」 せつなは落ち着いた声でそう答えると、自分が秋の装いをしているのに気付き、紺のジャケットを脱ぐ。そしてタルトに 「行くわよ。」 と小さく声をかけてから、静かに部屋のドアを開けた。 「ふぅん。」 少年の怪訝そうな視線を、せつなは内心ドキドキしながら、澄ました顔で受け止める。 この姿・・・とりわけこの髪の色が、この町の人間にとって見慣れないものであることはわかっている。だからこそ、東せつなという姿が生まれたのだから。しかし、今はこの姿でいるしかない以上、あまりおどおどしているわけにもいかない。 「何?」 「いやぁ、あのパワードスーツって、髪の毛まで付いてたんだなーって思って。そりゃそっか。頭を守るのは大事だもんね。」 また一人で納得している少年に、あ、そこなの?とせつなは密かに脱力した。 「さて、と。朝ごはん、まだだろ?俺もこれからだから、一緒に食べない?ホットケーキくらいなら準備できるからさ。」 「でも、そこまで甘えるわけには・・・」 そう言いかけたとき、せつなのお腹がぐーっと音を立てて、彼女は真っ赤になった。 そう言えば、お昼ご飯を食べる前に家を飛び出してきたんだった、と思い出す。お腹はぺこぺこだった。 「ほら。腹が減っては戦はできない、って言うんだろ?」 「じゃあ、お言葉に甘えて・・・。準備、手伝うわ。」 せつなはそう言って、少年とともに台所に立つ。 少年の好意に感謝して、ということも勿論あるが、それ以上に、自分が食べるものは自分できちんと見届けよう、という気持ちがあった。 今は自分だけが頼り――その自覚が、かつて培った能力を呼び覚ますのを、せつなは感じていた。五感がいつもより格段に鋭くなっている。部屋の中にあるもの全ての動きが、全て意識の内側に入ってくる感覚がある。 (でも・・・何だか、あの頃とは違う。) 孤立無援という意味では、ラビリンスの尖兵としてこの世界にいた頃より、遥かに厳しい状況だ。それなのに、どうしてこんなに気持ちが凪いでいるのだろう、とせつなは不思議に思った。 タルトがいるから?それもあるが、それだけが理由ではないような気がした。何だろう・・・でも、おそらくこれは悪い兆候ではない。 少年の方は、そんなせつなの気持ちを知るはずもなく、慣れた手つきでフライパンを使い、大きなホットケーキを焼き上げた。包丁で大切れに切って、二枚の皿に盛り付ける。 「そっちの・・・イタチ?ペットは何を食べるの?」 「私のを一切れあげるわ。」 ――またイタチかい・・・。 少年と向かい合ってテーブルに着いたせつなの足元で、タルトが情けなさそうな顔をしている。それを見て笑いをかみ殺しながら、せつなはホットケーキの一番大きな一切れを、タルトに手渡した。 いただきます、と手を合わせてから一口食べて、せつなは思わず目を見開く。 「美味しい・・・。料理、上手なのね。」 表面はさっくりと、中はふんわりとした食感。それに、やさしい甘み。大雑把に作っているように見えたのに、焼き加減といい味加減といい、実に絶妙な仕上がりだ。 「ホットケーキは好きだから。」 褒められたのが照れくさいのか、少年は口いっぱいにホットケーキを頬張りながら、もごもごと答えた。そしてゴクリと口の中のものを飲み込んでから、思い出したように身を乗り出してきた。 「ところでさあ、約束だよ。何があったのか、ちゃんと説明してくれよ。」 せつなは少し考えてから、タイムマシンが街で暴走し、それを止めようとして過去へ飛ばされたのだ、と説明した。プリキュアのこともラビリンスのことも省いて説明しようとすれば、まぁそうなる。 「・・・でもそのせいで、私がいた時代の歴史が、変わってしまうかもしれないの。それを何とか食い止めなくちゃ。これ食べたら、私たちがこの時代に現れた場所へ、もう一度行ってみるわ。」 「うわぁ、すげぇなぁ。ホントにSFみたいだ。」 少年は無邪気な声を上げると、 「ねえ、俺も一緒に行くよ。いいだろ?」 と勢い込んで尋ねた。 「それは駄目よ。タイムマシンを暴走させた張本人が、私と一緒にこの時代へ飛ばされて来てしまったの。もう元の時代に帰ったかもしれないけど、もしもまだこの時代にとどまっていたら、また現れると思うわ。かなり凶暴なヤツだから、危険よ。」 「そんなの、俺は全然構わないよ。」 なおも食い下がる少年の顔を、せつなは真剣な眼差しで見つめる。 「自分の身を自分で守れる自信、あるの?」 「・・・。」 少年の視線が下を向く。それを見て、せつなは少し表情を緩めてから、噛んで含めるような口調で言った。 「私ひとりなら、自分の身は自分で守れる。でも、あなたまで守れる自信は無い。だから、お願い。言うことを聞いて。」 「ちぇっ。俺も何か、手伝いがしたかったのになぁ。」 つまらなそうに口を尖らせる少年に、今度はせつなが身を乗り出す。 「・・・ねぇ。手伝って欲しいこと、実はほかにあるの。私、この時代のこと何も知らないで困ってるのよ。だから、食べながら教えてもらえないかしら。」 少年はもう一度その目を輝かせ、椅子がガタンと音を立てるほどの勢いで、体ごと頷いた。 「ねぇ、あゆみ~。そんなところに行って、何か意味あるのぉ?」 同級生で幼なじみのレミを振り返りもせず、あゆみは町外れに向かって、ずんずんと歩を進めていた。レミの隣りでは、やはり同級生の尚子が、黙ってあゆみの後を追いかけている。 頭の上に広がる空は青く、今日も夏の日差しがギラギラと照りつけている。 (私の心の中とは、まるで正反対の空模様だわ・・・。) そんなことをちらりと思ってから、ガラにもないか、とあゆみは小さく首を振った。 中学二年生の夏休みも、もう半分以上過ぎてしまった。 あゆみの家は畳屋をやっているので、夏休みと言っても、そう何日も留守にはできない。それでもいつもの年なら、父の源吉が何とか店をやりくりして、一度くらいは家族で海へ出かけたり、一泊旅行に行ったりするのが普通だった。 だが、今年は夏休みに入ってすぐ、母方の祖母の具合が悪くなった。そのため母はこのところずっと、自宅と実家を行ったり来たりの生活になっている。 加えて今朝の不可解な事故――。何だか夏休みに入ってからというもの、悪いことが重なっているような気がしてならない。 しばらく前から、源吉が作業場に籠っている時間が長くなった。なんでも大きなお屋敷の増築で、新しい畳の注文がたくさん入ったのだと、源吉は張り切っていた。 そして納品の今日。源吉の持っている小型トラックでは一回で運びきれない量だったので、知り合いのトラックを頼んで、運んでもらうことになった。そのトラックが今朝がた、おかしな事故に遭ったのだ。 トラック自体には、それほどダメージがあったわけではない。運転手も無傷だ。最も大きな被害を受けたのは、その積み荷――源吉が丹精込めて作った、畳だった。 畳表どころか、床と呼ばれる芯材まで折れたりひしゃげたりしてしまった畳。それを悲痛の面持ちで見つめていた源吉の顔を思い出して、あゆみは歩きながら、今日何度目かの溜息をつく。 「あゆみったら。ねえ、ちょっと待ってよ!足痛くなってきちゃったぁ。」 相変わらず甘えた口調ながら、さっきより少し怒りの色を増したレミの声に、あゆみはようやく立ち止まる。言われてみれば、スニーカーを履いているあゆみや尚子と違い、レミの足元は素足に華奢なサンダルだ。普段より速いペースで歩いているあゆみに付いて歩くのは、確かに厳しかっただろう。 思わず肩を貸そうとした尚子の手をやんわりと押さえて、レミはあゆみのところまでゆっくり歩いてくる。そして、いつもの潤んだような目で、あゆみを見つめた。 「一体どうしたの?事故現場を見たって、おじさんの畳が元通りになるわけじゃないじゃない。」 「それにおじさん、弁償の申し出も、もう断っちゃったんでしょう?」 レミの隣りから、尚子が相変わらず冷静な言葉を続ける。 「そんなことはわかってるわよ。でも、あまりにも変じゃない?気がついたらトラックの荷台に車が乗っかってて、うちの畳を踏みつけて逃げて行きました、なんて。何でそんなことになったのか・・・あの畳は、お父さんが毎晩遅くまでかかって、やっと納期に間に合わせたものなのに。だから、何が起こったのか、どうしてもこの目で現場を見てみたくなって・・・。」 あゆみの声が、次第に小さくなる。まぁ、見たって何も変わらないんだけどね。そう言いかけたとき、あゆみの肩をレミがポンと叩いた。 「もしもヘンなことが起こってたんなら、証人がいた方がいいわよね~、尚子?」 歌うように言いながら、レミがすっとあゆみの横を行き過ぎる。 「そうね。まぁ私たちでも、居ないよりはいいんじゃない?」 尚子が澄まして、その後を追う。 え?と首をかしげるあゆみに、 「ほらぁ、行くなら早く行くわよ。もうすぐそこなんでしょ?ここまで付き合ったんだから、最後まで付き合わせなさぁい。」 涼しい顔で、レミが振り返った。その隣りでは、尚子がクスクス笑っている。 「もう・・・。レミちゃんに言われて立ち止まったんでしょ?」 苦笑しながら二人の友の後を追うあゆみの顔は、さっきより少し、明るかった。 「ここ?」 四ツ葉町の外れにある橋の上。その狭い歩道スペースで、三人は立ち止まる。 「うん。・・・何だろう?これ。タイヤの痕?」 あゆみが、道路に落書きをしたかのような線を見つけてしゃがみ込む。湾曲した黒い縞模様が、アスファルトの上にくっきりと残っていた。 「よっぽど激しく、急ブレーキかけたかなんかよね。」 あゆみの隣りにしゃがんだ尚子がつぶやく。良く見ると、オレンジ色のプラスチックの破片もあちこちに散らばっていた。どうやらヘッドライトカバーの残骸らしい。 「怖ぁい。これで誰も怪我人出なかったの?」 レミが少々大袈裟に、両手を頬に当てた。 「ええ。その車、トラックの荷台から強引に飛び出したらしいの。そこで地面にぶつかって、ライト壊して、それから強引にハンドル切ったのね、きっと。」 あゆみが辺りの状況を見ながら、彼女なりにそう分析したとき。後ろから、彼女たちを小馬鹿にしたような声がかかった。 「へぇ。見てきたようなことを言うじゃないか。」 そこに立っていたのは、あゆみもレミも尚子も、今まで見たことのない青年だった。後ろでひとつに束ねた長い黒髪。透き通るような白い肌。笑ったことがないかのような、冷たい光を宿した目。 「な、何・・・あなたは?」 思わずレミと尚子を後ろに庇うようにして立ちあがったあゆみを見て、青年は、フン、と鼻を鳴らした。 「僕は何もしやしないよ。ただ、ちょっと質問があってね。君たち、ここで何か拾ったりしなかったかい?何か変わったものを見つけたとか。」 「別に・・・変ったものなんか、無いわよね?」 「ええ。見つけたのは、タイヤの擦れた痕と・・・」 「あと、プラスチックの破片くらいなものよね。」 「なに!?破片だと?」 あゆみの言葉に反応した青年が、ガシッと彼女の腕をつかむ。 「い、痛いですよ。破片って言ったって、ライトのカバーかなんかが割れた時の・・・」 「どこだっ?どこでそれを見つけた?」 「だから、今この目の前の道路にもたくさん転がってるでしょ!」 あゆみと青年の間に割って入ったレミの言葉で、青年は初めて道路に目をやる。が、やがてガッカリしたように溜息を付くと、もう一度三人の方へ向き直った。 「本当に、何も拾ったりしていないのか?」 「しつこいわね。何がそんなに気になるの?あ、もしかして、事故の証拠品か何か、隠そうと思っているんじゃ・・・」 「ちょっと、レミ!」 青年の態度にカッとなったレミが食ってかかるのを、尚子が慌てて止める。そのとき、青年の冷ややかな目が、キラリと光った。 「ほぉ。僕が事故を起こしたとでも言うつもりなのかい?」 「い、いえ、そんなつもりは・・・」 言い知れぬ恐怖を覚えて、三人が後ずさったとき。青年の後ろから、野球帽を目深にかぶった小柄な人影が、猛烈な速さでこちらに走ってくるのが見えた。 目の前の少女の視線が自分の後方へ流れたのを、青年――サウラーはもちろん見逃さなかった。 背後から、殺気をもった気配が近づいてくる。それをぎりぎりまで引き付けてから、サウラーは後ろへ向けて素早い蹴りを放った。 (何っ!?避けた?) 上方へ跳んだ相手が、鋭い突きを繰り出す。受け流して足払い。それも素早く避けた相手の頭から、はらりと野球帽が落ちた。 「・・・イース!!」 夏の太陽に煌めく銀の髪。こちらを見据える紅玉のような瞳――サウラーの声が震える。 「嘘だ・・・。どうしてその姿で!」 この一瞬の隙を、せつなは待っていた。 すかさずサウラーの懐に飛び込む。彼の腕をグイッとキメると、投げでその体を宙に浮かせ、そのままサウラーもろとも橋の上から跳んだ。 「チェインジ!プリキュア!ビートアーップ!」 「スイッチ・オーバー!」 空中で、二人は同時に変身の声を上げる。 「サウラー!この時代の人たちまで傷付ける気?」 「別に何もしてやしないさ。探し物してただけだ!」 人目につかない橋の真下で、二人は素早い攻撃と言葉との応酬を続ける。 「マシンはどうしたの?元の時代へ、帰ったんじゃなかったの?」 「フン。帰れるもんなら、とっくに帰ってるさ!」 忌々しげな声とともに放たれる、サウラーの蹴り。それを横っ跳びに避け、パッションは連打を叩きこむ。 「・・・何か、肝心な、部品でも、無くなった、とか?」 「うるさい!」 両腕でガードしていたサウラーが、足払いでパッションを崩す。地面に転がった彼女はすぐさま跳ね起き、サウラーから距離をとる。 (なるほど。図星ってわけね。) 「君こそ、どうしてかつての姿に戻ったんだい?メビウス様の僕、イース。」 「それは・・・」 言い淀むパッションに、サウラーが肉薄する。 「もっとも、姿だけイースでも、戦闘服が無ければ僕の敵では無いがねぇ。プリキュアにでもなるしか手が無い、ってことかい?」 ラビリンスの幹部には、幼い頃から兵士になるべくして養育され、高い戦闘力を身につけた者の中から、最も優れた能力を有する者が選ばれる。しかし、幹部たちの人並み外れた戦闘能力の秘密は、別にあった。 ラビリンスの国民服とは一線を画す、戦闘服。それこそが、例の少年が言うところのパワードスーツ。無限メモリーから授けられるプリキュアの力に匹敵するような、強大な力を生み出す源なのだ。だからサウラーの言うとおり、イースの姿でいると言っても、せつなの今の戦闘能力は、プリキュアに変身しない限り、東せつなと同等だ。 「私はもう、イースじゃない!」 パッションの渾身の右ストレートが、サウラーの顔面を捉えた。 吹っ飛ばされるサウラー。が、彼は素早く態勢を立て直し、恐ろしい形相で迫ってくる。立て続けに繰り出される高速の蹴りを、必死にかわし続けるパッション。と、そのとき。 「あれぇ?誰もいないのかしら。」 「そんなはずないわよ。確かに落ちたもの。」 土手の方からかすかに聞こえてきた声に、パッションは凍りついた。さっきの少女たちが、自分たちを探して土手を降りて来たらしい。 (危ない!) パッションはサウラーから逃げるように空中へ飛び上がると、彼女たちから遠ざかるべく、戦いの場を対岸へ移そうとする。が、その無理な動きが裏目に出た。 さらに上へと飛び上がったサウラーの、鋭い回し蹴り。それを頭に受けて、彼女は川の浅瀬へと落下する。とどめを刺そうとしたサウラーは、こちらに近づいてくる足音に気付いて、くっ!と顔を歪めると、その場から姿を消した。 ――せつな。 ――せつな。 ぼうっと明るい霧の中から、自分を呼ぶ声がする。 (・・・誰?) ――せつな。 ――どこにいるの?せつな・・・。 (・・・ラブ?) せつなは重い瞼を引き上げ、うっすらと目を開いた。 天井の木目が、ぼんやりと目に映る。 (・・・夢、だったの?・・・ここは?) 辺りを見回そうとして体を起しかけると、頭の後ろにズキリと痛みが走った。 「うっ!」 思わず顔をしかめる。どうやらサウラーの攻撃を、まともに食らってしまったらしい。プリキュアに変身していなければ、ただでは済まなかったろう。 変身は解けており、薄いピンク色のパジャマに着替えさせられている。思わず肩にかかる髪に目をやって、それが銀髪であることを確かめると、せつなはぁっと溜息をついた。 今度は用心してそろそろと体を起こし、ゆっくりと周囲を見回す。 六畳くらいの、小ざっぱりとした部屋のベッドに寝かされている。勉強机と本棚とベッド、それに部屋の片面に備え付けられた押入れだけ、というあっさりとした室内。 (何だか、ラブの部屋や私の部屋によく似ている。) そう思って、何気なく自分が寝かされていたベッドを見渡したせつなは、それがラブのと全く同じ畳のベッドであることに気付いて、目をパチクリさせた。枕や布団こそ違うが、まるでラブのベッドに寝ているように、何もかもがそっくりだ。 (こんな偶然って、あるのかしら。) せつなはもう一度ベッドに横になり、そっと目を閉じてみる。こうしていると、過去へ飛ばされたのなんてただの夢で、ラブの部屋でくつろいでいるような気さえしてくる。 (タルトは、無事あの子の家に戻れたかしら。) もう一度目を開いて天井を見つめながら、せつなはここに居ない小さな相棒のことを思った。 今日再びあの現場を訪れたとき、タルトはせつなと一緒にいた。が、サウラーが少女たちに詰め寄っているのを見て、せつなはタルトに、あの少年の家に戻っているよう、促したのだ。 (あの子のところに居れば、まぁ大丈夫だと思うけど。) ああ見えて、タルトはいざというときは勘が鋭いし、すばしこい。あまり長い間離れたままでいるのは心配だが、今はそれが最善の策だろうとせつなは思った。 もう一度ゆっくりと起き上がり、怪我の具合いを確かめる。そのとき、遠慮がちなノックの音が聞こえて、さっきの少女のうちの一人が顔を出した。 「あ、目が覚めたのね。大丈夫?どこか痛くない?」 少女は、ベッドの上に起き上がったせつなの顔を、心配そうに覗き込む。 「ええ。大丈夫よ、ありがとう。ここは・・・?」 「私の家。さっきは助けてくれてありがとう。あなたが橋から落ちたから、行ってみたら川の中に倒れていて、それでうちまで連れて来たの。」 せつなの様子に、安心したようにニコリと笑いかける彼女。その顔を見て、せつなはあれ?と思った。 (この人・・・誰かに似てる。) 穏やかな光を湛える鳶色の瞳。やさしく澄んだ声と、穏やかながらハキハキとした話しぶり。色の白い丸顔を取り巻くセミロングの茶色い髪は少し癖毛で、バレッタで軽くまとめられている。 少女はもう一度穏やかな笑みを浮かべると、せつなの疑問の答えを――それも驚きの答えを、実にあっさりと口にした。 「わたし、桃園あゆみ。あなたは?」 (桃園、あゆみ?・・・ええっ!?まさか・・・あゆみおばさま!?) 驚きを隠しきれず、まじまじと目の前の少女の顔を見つめるせつなに、 「どうかした?」 彼女はいぶかしげに問いかける。 「あ、う、ううん、何でもないの・・・。」 精一杯の作り笑いを浮かべたせつなは、彼女の次の質問で、再び答えに詰まった。 「それで、あなたの名前はなんていうの?」 「え、えーっと・・・」 名前を答えていいのだろうか、と咄嗟にせつなは思った。 本来、せつながあゆみと出会うのは、今から25年先の未来だ。まさかあゆみも、少女時代に出会った自分と同い年くらいの少女と、自分の娘と同い年の少女を、結びつけて考えることはしないだろう。ましてや、今のせつなはイースの姿なのだから。 しかし、もし二人が同じ名前を名乗ったら。そうしたら、あゆみはせつなと出会ったとき、過去に出会ったもう一人の少女のことを思い出すかもしれない。それが、せつながいるべき時代――25年後の未来の歴史に、また何か影響を及ぼしたりしないだろうか。 「もしかして・・・覚えてない、なんてことないわよね?」 おずおずと問いかけたあゆみの言葉に、せつなは瞬時に作戦を決めた。 「ええ・・・ごめんなさい。よく覚えていないの。自分が誰でどこから来たのか、よくわからなくて・・・。」 「ええっ!?じゃあ、記憶喪失ってこと?」 「よくわからないけど・・・今朝、気がついたらあの橋のところに居たの。その前のことは、はっきりしないの。」 この時代に来る前の記憶だけを、失っていることにした方がいい。その方が、必要最小限の嘘をついたんで済む。せつなはそう考えて、慎重に言葉を紡ぐ。 「そう。」 あゆみはせつなに近付き、その手に自分の手を重ねる。驚いて顔を上げたせつなの目を、彼女はやさしく見返した。 「だったら、もう夕方だし、今夜はうちに泊まったらいいわ。わたし、お父さんに訊いてくる。たぶん、いいって言うと思うけど。」 「え?でも・・・。」 「遠慮しないで。助けてもらったのは、私の方だもの。」 そう言って立ち上がったあゆみは、あ、そうそう、と茶目っけたっぷりに続けた。 「夕ご飯、期待してて。今日はお母さんがいないから、わたしが作るの。料理には結構、自信あるんだ。」 (あゆみおばさま・・・やっぱりこの頃から、おばさまはおばさまなのね。) もう一度せつなに笑いかけてから、部屋を出て行こうとするあゆみの後ろ姿。それを見つめるせつなの胸に、あたたかなものがこみ上げる。 そのとき突然、ドアの近くでビーッという大きな音がして、せつなはビクリとした。見ると、ドアの隣り、ちょうど蛍光灯のスイッチのそばに、小さなインターフォンが備え付けられている。あゆみがボタンを押してハーイと答えると、 「あゆみ!悪いが今日はゆっくり晩飯食べてるヒマねぇんだ。後で握り飯でも持って来てくれ!」 雑音と一緒に、あゆみの父・源吉の大声が、部屋に響いた。 「なんか悪いわね。わたし一人でも運べたのに。」 おむすびとおかずが入った皿を抱えたあゆみが、そう言ってせつなを振り返る。湯呑みと急須を乗せたお盆を持って、せつなは笑ってかぶりを振った。 「いいの。畳屋さんなんて見たことないから、私も見てみたいし。」 「見たって面白いことなんて無いわよ?だだっ広い板の間と、作りかけの畳やら材料やらが置いてあるだけなんだから。」 そう言いながら、あゆみは一旦玄関から外へ出て、店の横手へまわる。そこが作業場の入口になっているらしかった。 外へ出ると、なるほどここは桃園家だ、ということが、せつなにもよく分かる。 家自体には、あまり今の――せつなが知っている桃園家の面影はない。きっと畳屋をやめたときに、大がかりなリフォームをしたのだろう。ただ、周囲の雰囲気は、この頃からあまり変わっていないことがわかった。 昔ながらの引き戸をガラリと開けて、二人は作業場に足を踏み入れる。 「お父さん。夕ご飯、持って来たわよ。」 あゆみが奥へ声をかけると、 「おう、悪いな。こっちに持って来てくれ!」 さっきインターフォンから聞こえて来たのと同じ大声が聞こえてきた。 作業場の中は、まるで長い廊下の一部を部屋にしたような、板張りの細長い部屋だった。その中央で、一人の男――源吉が床に片膝をつき、一心に作業をしている。 作業場の片隅には、おびただしい数の畳が積み重ねられている。その中に、明らかに曲がったり傷ついたりしているものが混じっているのを見て、せつなは首をかしげた。 「今朝ね、この畳、事故に遭ったのよ。」 作業場の隅に皿を置いたあゆみが、せつなが見ているものに気付いて、声をかける。 「今日、あなたと出会った橋の上でね。交通事故って言えばそうなんだけど・・・何だかよくわからない事故で、トラックに乗せてあったこの畳が、滅茶苦茶になっちゃったの。」 (まさか・・・あのときの積み荷!?) せつなの脳裏に、トラックの積み荷の上から強引にマシンが発車した、あのときの光景がよみがえる。あんな力で押し潰されたのだ。柔らかな畳が、無事であるはずがない。 自分たちがこの時代に来たことで、最も迷惑を被った人――それが、他でもない桃園家の人々だと知って、せつなは目の前が真っ暗になったような気がした。 (こんなときまで桃園家に迷惑をかけるなんて・・・私は一体、どこまで罪深いんだろう。) 「滅茶苦茶ったって、全部じゃねえよ。少しだが無傷のモンもあるし、半分くれえは床までは傷んじゃいねえ。」 今まで黙ってあゆみの話を聞いていた源吉が、そう言って立ち上がると、せつなの前にやってきた。 「話は聞いた。あゆみを助けてくれたんだってな。ありがとうよ。」 そう言ってせつなの顔を覗き込む源吉の目は、とても穏やかだったが、せつなはそれをまともに見ることができずに、下を向いた。と、その彼女の頭に、大きくてごつごつした手が、ゆっくりと置かれた。 「生憎うちのが居ねえんで、ロクなもてなしはできねえけどな。もし良かったら、ゆっくりしていくといい。うちは一向に構わねえからよ。」 冷たい罪悪感で一杯になった胸の内に、源吉の手のぬくもりが、沁みわたっていくような気がした。ぽとり、と足元に小さなしずくが落ちる。そのとき初めて、せつなは自分が泣いていることに気付いた。 「お願いがあります。」 涙をぬぐい、せつなは今度こそ顔を上げて、源吉の顔を見る。 「私にも、何かお手伝いをさせて頂けませんか?」 必死の面持ちで、自分を見つめる一人の少女。その目をじっと見つめた源吉の顔に、ゆっくりと、静かであたたかな笑みが浮かんだ。 ~第2章・終~ 新-605へ
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1837.html
オールスタープリキュア!絆わんだふる!春のSS祭り2024 レス番号 作品タイトル 作者 備考 競作11-1 『絆わんだふる!春のSS祭り2024~開幕~』 夏希◆JIBDaXNP.g 知らない街の通りを、ひとりぼっちで歩くこむぎ。途方に暮れる彼女の前に、一人の少女が現れて……。『オールスタープリキュア!絆わんだふる!春のSS祭り2024』これより開幕です! 競作11-2 『ワンダフルな桃園家』 ギルガメッシュ 転校したばかりなのに、せつなはスポーツも勉強も本当に凄い。あたしはそれが嬉しくて、そしてほんのちょっぴり……。せつなと一緒に学校から帰って来たラブ。ドアを開けると、そこには――! 競作11-3 ふたりの今がわんだふる! 変身、キュアワンディ! りとるぶたー こむぎとの楽しい毎日。でもある朝、急に怖くなってしまった。だって私は何度も見て来たんだもの。繰り返される悲しみの光景を――。朝の散歩に出かけたこむぎといろは。だが、二人はいつの間にか離れ離れになって……。 競作11-4 『ユニとさんご』 Mitchell Carroll 某局・ヤギが主役の旅番組の再来か? いやヤギやないし、宇宙人やし! さんごと出会ったあかねとやよい。彼女が連れているペットとは……!? 色々出てきますが、どうぞ笑ってお楽しみください! 競作11-5 まゆとこむぎのわんだふるな放課後 一六◆6/pMjwqUTk 友達の多いいろはを、憧れの目で見つめるまゆ。こむぎの提案で、まゆのお友達獲得作戦が立てられる。そんな中で見せられるいろはとこむぎの絆。こむぎの一言で大切なことに気づく。とっておきの絆なら私にも――。 競作11-6 『さらば悟くんのオチンチン』1 猫塚◆GKWyxD2gYE 犬飼いろはと兎山悟。ある休日の朝、目が覚めたら二人の心と体が入れ替わってしまった――!のっけから抜き差しならない入れ替わりコメディ、始まり始まり。 競作11-8 ひみつ秘密ヒミツ makiray アニマルタウンに足をのばした坂上あゆみは、犬を散歩させている一人の少女とすれ違った――。口止めしたり、バッグに隠したり。それぞれに秘密を抱えた二人の出会いとは? 競作11-9 ひきこもごも ゾンリー 楽しい事も、悲しい事も、みんなといると……ね。ノイズとの戦いが終わって時が流れ、ある目的で久しぶりに響の家を訪れたアコ。するとそこには――! 競作11-10 【兎山悟のわんだふるデイズ】 れいん 僕は兎山悟。動物が大好きな中学二年生。でも他にも好きなものがあって、犬飼さんとこむぎちゃんが仲良くしている姿をずーっと観ていたいんだ。そんなある日……。わんぷり第17話「私が、あなたを守る!」より。 競作11-11 『B▲ND▲I』 Mitchell Carroll 「ペット欲しいわぁ~」あかねの呟きに、やよいが差し出したモノとは? やよいちゃんの説明、完璧です(笑) 競作11-12 『さらば悟くんのオチンチン』2 猫塚◆GKWyxD2gYE いろはと悟が入れ替わった理由には、ニコダイヤが関係しているのかもしれない。だがある事情から、今はニコガーデンには行けなくて……。そんないろはたちの前に、猫屋敷まゆが現れる! 競作11-13 『さらば悟くんのオチンチン』3 猫塚◆GKWyxD2gYE いろはは悟を、悟はいろはを、まゆの前で完璧に演じるはずだったのに……。結局、勢い頼みのかなりカオスな方法で、二人と一匹はまゆの前から去って行き……。 競作11-14 『さらば悟くんのオチンチン』4 猫塚◆GKWyxD2gYE 隣の芝生は青く見える。柴犬じゃなく……。さらなるパニックを経て何とか落ち着いた悟が語った胸の内。そして二人は……。 競作11-7 『絆わんだふる!春のSS祭り2024~閉幕ワン?~』 一六◆6/pMjwqUTk ようやくいろはに再会できたこむぎ。そして集まった数多くの先輩達を見て……。『絆わんだふる!春のSS祭り2024』一応の閉幕です。 カテゴリー名【140文字SS:絆わんだふる!春のSS祭り2024】